生卵をいっせいにぶつけられたり、私物に『死ね』『濡れ雑巾女』とか書かれていた。
「何でこんな事を
書かれなきゃいけないのよ。」
私は書かれた教科書をグシャッと握り締めた。
そしてまた先輩が私のところにやってきた。
奈緒さんだけだった。
「ねぇ山本さん。
トイレ掃除、
手伝ってもらえない?」
「えっ……はい。」
ここは従っておくべきだと思った。
「助かるわ。
山本さんは優秀だもんね。」
「い、いえ。
そんなことありません。」
一度も目を合わさず、うつむいたまま首を振った。
あんなにも強気だったのに何故か昨日のことが思い出されて反抗する事がどうしても出来なかった。
(私の意気地なし…。)
トイレに向かうと莉沙さんと遥華さんがいる。
「うっ!!」
待ち伏せしていたようだ。
そして莉沙さんが腕を組んで言った。
「山本さん、
床掃除早くしてよ。」
「…はい。」
近くにあるブラシを持って始めようとしたとき、
「あれ?あれれー??」
「何でブラシ使ってるのかな?」
遥華と奈緒が近づきながら言う。
そして手にしていたブラシを蹴った。

