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美怜は相変わらず朝礼では優輝を睨み。


でも授業は完璧にこなし。


懲りずに麻衣と静香が挑戦し。


麻衣が死語で負け惜しみを言う。


それがもう毎日の恒例にまでなってしまっていた。


そんな中、英理は自分のことを必死にしていた。


そして毎日毎日、練習に励んでいた。


そんな毎日が入学して約2週間という月日があっという間に過ぎていた。


桜は完璧に散り、新緑が芽吹き始めている。


暖かい陽だまりが顔を覗かせる日も増えていた。


その日の放課後も美怜と英理はいつもの庭園で今日の復習をしていた。



「もー、今日も疲れた。
分からない事ばっかだった」


「そうだね。疲れたし、
分からない事が多かったな」


「何言ってんの!
どれも相変わらず完璧じゃん」



そのことを突っ込まれ胃が痛くなった。



「さぁ、今日は
どこの範囲したい?」


「今日はワルツかな。ステップがひどくてたまんないよ」



そしてワルツの練習を始始めた。


その時


ドテッという音が茂みから聞こえた。