*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫

そんなこんなで騒がしい買い物を終えると、六人は手近な茶屋に入った。



汀はやはり衣被をかぶったまま、ほっこりとした顔で茶を飲み、干菓子をかじった。





「………いいわねぇ、こういうの」





女ともだちとぶらぶら買い物を楽しみ、茶屋に入って談笑。




これまでに経験したことのない一日に、汀は高揚していた。





また卯花と楪葉も、たまにしか味わえない都の賑わいに、少し興奮している。




久しぶりの都を堪能した露草も、ほくほくと微笑んでいた。





若者たちが嬉しそうにしているのを、檀弓は満足気に眺めた。






(………あぁ、いいわねぇ、若いってのは。



見てるこっちまで気持ちが若返るような気がするわ)





などと、弱冠二十一歳にして、すでに老成した心持ちに浸っていた。




このあたりは、やはり群雲とよく似ていた。