*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫

「火影童子ーーーっ!!」






穏やかならざる声が叫んでいる言葉が、灯の耳に届いた。






「どこだ、どこにいるーーーっ!?」






灯は嫌そうに顔を歪めた。






(…………この声は。あいつか………)






目の前で泉に引き込まれようとしている汀と、背後から迫ってくるはた迷惑な声。






(………なぜこんなことに!!



もう嫌だぞ、俺は!!)






出来ることならば、このまま消え去ってしまいたい。





灯のそんな悲壮な思いにも関わらず、面倒がまた一つやってきた。