*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫

「お前っ!! どういうつもりだ!?」





上から怒鳴られても、汀は何も答えない。




それどころか、ふふふと笑ってから、すっと息を吸い込んだ。







「ーーー息吹!! 天城!!


火影童子はここよ!!


早く捕まえに来て!!」






「……………はぁっ!?」







予想外すぎる汀の叫びに、灯の声が思わず裏返った。







「…………お前!!


俺を裏切る気かっ!?」







灯は眉をきつく顰めて、低い声音で汀を問い詰める。



しかし汀は、あっけらかんと笑いながら明るく答えた。






「ふふふ、大丈夫よ。


安心してちょうだい、蘇芳丸!


あなたに対して乱暴なことなんて、絶対にさせないから!


ね? 私を信じて!!」






「…………信じられるか!!


お前みたいな訳の分からない奴が言うことなど!!」