*華月譚*花ノ章 青羽山の青瑞の姫

「ーーーーーお前、火影童子か!!」







その瞬間、息吹は天城に合図をして、挟み撃ちにして灯を捕らえようとした。





灯は一瞬早く気づき、飛びすさって避けたあと、そのまま外へ駆け出た。





息吹と天城は間髪入れずに追いかける。






「あっ、待ってよ灯!!」





「んまぁ、蘇芳丸!!


まだ話は終わってないわよ!!」






藤波と汀も慌てて後を追った。






占い処から突然わらわらと人が出てきたので、外にいた人々がなんだなんだと目で追う。







「あれっ、見て!! 紅い髪の男!!」




「本当だ!!」




「もしかして、白縫山の火影童子!?」




「なんだって!? 火影童子!?」






騒ぎを聞きつけた野次馬たちが、周りを取り囲むようにどんどんと集まってきた。