歩は杉浦が一体なにを考えているのか歩はわからないでいた。
歩の周りからは気がつけば邪魔物は全員消えていた。
今日から私がこの店のナンバー1…歩はまだ実感がわかないまま、その日も出勤をする。

いつものように出勤をすると、店にはすでに藤田が来ていた。
歩(あれ、藤田さんどうしたの?珍しいね、一人で先にきてるなんて。)

藤田(歩さん、もうあの杉浦という男には近寄らない方がいい。)

藤田は歩に意見する。
歩(え?どうしたの、急に)

藤田(こないだ、仕事が終わってたまたまれいかさんと杉浦さんを見たんだ。そしたら…あの杉浦って男、嫌がるれいかさんを無理矢理黒塗りの車に押し込んでどこかに消えていくのを、偶然見たんだよ。)

歩(あ、えっとそれは…れいかさんがこの店の売上を払えなかったからだよ。)

藤田(そうかもしれないけど、あんな男には近寄らない方がいい。もし、君に何かあったらどうするんだ)

そう言って歩の肩をゆする。

歩(考えすぎですよ…!)

そう言って歩は藤田の手を元に戻す。
歩は藤田の目をみて話をする。

歩(杉浦さんなら、大丈夫よ。いつだって私の味方だから。藤田さんも私のことなんて心配してないで、奥さまの心配してあげたらいいよ。)

藤田は黙る。
藤田(…そうだな。それより、君はあの杉浦という男の何がそんなにいいんだ…)