そう言われたれいかは杉浦の凍った眼差しに恐怖と驚きを隠せないでいた。

すると、更衣室から歩が静かに出てくる。
杉浦は背を向け、階段を登り去っていった。

れいかは歩を、ギロりと睨み付ける。
れいか(あんたのせいやろ!あんたが、何もかも台無しにしたんでしょ!あんたが来たせいで私の生活も何もかも台無しや!絶対地獄に落としてやるんやから!)

そう言い、ぐしゃぐしゃになった髪を手で押さえ店の外へと走っていった。