淋しいお月様

上京して、2ヶ月。

初めは週に3回は、静哉とディナーを食べに行っていた。

だけども、その回数が2回に減り……1回に減り……。

最期に会ったのは、もう3週間以上前になる。

”あたらしい職場で、慣れるまで忙しいから”そんなことを度々云っていたことを思い出す。

それでもメールくらいはできるだろうと、一日に数回はメールを送っていた。

その返信も段々と減り……今は返信率ゼロだ。

音信不通――。

私は何を糧に生きていったらいいの?

静哉……、今、どこで何をしてるの?

どこで、誰といるの?

お月様に映した静哉の影に問いかけても、返事はない。

ぐいぐい、と私はビールを一気に飲み干した。

誰も答えてくれない。

私は、ひとりだ――。