淋しいお月様

この貧乏生活で、多少の度胸がついてしまった。

これがオバサン街道まっしぐらなのかしら、なんて思うけれど、背に腹は代えられない。

食べていく為には、このおでんのおつゆが救世主となるのだ。

私はそうこうしてビルに戻り、休憩室へと入った。

女の子の楽しそうな笑い声が耳に入った。

50脚ほどある丸テーブルで、みんなが思い思いに休憩を楽しんでいる。

ひとりでいる人も見られるけど、大抵は皆、誰かと群れをなして賑わっている。

はぁ。

私も友だちができればなあ。

いつもそう思いながら休憩をしている。

でも友だちがいる前で、つゆだけのおでんカップを食べられないな……。

などと考えつつ、私は手前の丸テーブルについた。

そこには、ホットペッパーとタウンワークが置いてあった。

ホットペッパーって(苦笑)

タウンワークって(苦笑)