淋しいお月様

外はしとしとと雨が降っていた。

雨の日の休日って、好き。

何だか落ち着く。

こころまでしっとりとする感じだ。

「実は、私も眠ってなくて」

ふああああ、と私は大きな欠伸をした。

「そうなんだ。じゃあ、一緒に寝ようか」

「はっ?」

セイゴさんは慌てる。

「あ、いや、一緒に寝るって、そういう意味じゃなくて。ただ単に、一緒に休もうかって」

うろたえるセイゴさんがおかしくて、私は笑ってしまう。

「解ってるよ。そういう意味じゃないって」

「そ、そうか……。あはは」

私たちは顔を見合わせて笑いあった。