月 —Moon—




昇降口まで降りてきた。



「徹也が校門まで迎えに来るってよ。」



皐月がスマホ片手にそう言った。



「わかった〜。」



未紗も、あたしの隣でスマホ片手に歩いている。



その様子をジーッと観察していたら、未紗は何かを思い出したかのように顔をあげた。




「あっ!用事あるの忘れてた!!!ちょ、皐月、伊世、またね!!!」



未紗は、そういうとヒラヒラと手を振って走って行った。