月 —Moon—





「着きました。」



運転手がそう言うと車を降りて、あたしが座っている側のドアを開けた。



ガチャ




あたしは車から降りて、玄関へと向かう。



後ろから徹也もついてくる。



ガラッ




玄関を開けるといつもの見慣れたながーい廊下が広がっている。



「伊世さん!!おかえりなせぇ!!」



構成員たちがこんな夜中まで起きててくれて、お出迎えしてくれた。



あったかい組だね、ほんと。