少し経ってから、私は言った。





「ねぇ、春斗」




「ん?」




「向こうに、どんなに綺麗で優しい女の人がいても、浮気しないでね」




「……しないよ」




「あー!!いまちょっと間があった!」



「ねーよ!」



「あった!」




私たちは笑い合った。




大きな声で、笑い合った。