そこには腰まで伸びた髪で人間離れをした美しい顔立ちをした女の子がいた
『え……晴香知り合い?』
晴香はその《まりこ》という女の子を恐ろしいものでもみたかのような驚いた顔をしていた。
ペタ
ペタ
なにが起きたのかわからず立っていると
《まりこ》が私達のほうへ向かって来た
な、なに…あの子裸足で制服じゃない…
晴香!?
「か…奏音………に……げ……よ」
『え?!』
「逃げるよ!!!!!!」
え、ちょっと!
ぎゅっと私の腕を引きながら晴香が全速力で走りだした
「ちょ、ちょっと…!はる…か!!」
二階の廊下を降りて長い廊下の先にある昇降口に向かっている
なんか晴香の様子が変!
あの《まりこ》は?!
私は走りながら振り向いた
その《まりこ》は…
追いかけてきてた
!?
しかも速い!!
ベタベタベタッベタベタベタッ
「ギャハハハハハハハハハハハハハハハハ」
走りながら笑っている。