それでも僕は君を離さない

「大丈夫?」

「裸でいる時間が長い。奈々のせいで。」そう言ってはぐらかした。

「ごめんなさい。何か着る?」

彼女は頭からケットをかぶせた。

俺はケットの中で彼女を胸に抱き寄せた。

「あとで温かいスープを作るね。」

「手伝うよ。」

「ありがとう。愛してる。」

俺は一瞬息が止まった。

「もう一度、頼む。」

「愛してる。」

彼女の声をすぐそばで聞いた。

目を閉じて彼女をギュッと抱きしめた。

俺は胸の奥が締め付けられるように熱くなった。

「その言葉が一番聞きたかった。」

「本当?」

「待ちわびた。」

「いつから?」

「聞いて驚くなよ。君がチームに加わってしばらくしてからだ。」

「そんなに前なの?」

「つらかった。何度もあきらめかけた。」

「きっと私のせいね。」

「俺に勇気がなかっただけだ。」

俺は腕の中にいる彼女にキスをした。

「愛してる。俺が一番伝えたかった言葉だ。」

彼女は俺にキスを返した。

それは今までになく心がこもっていた。


  ~ to be continued ~


ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
お楽しみいただけましたでしょうか。
『それでも僕は君を離さないⅡ』も公開中です。
奈々の切ない想い、存分に泣いてください。
『最も危険なルームシェア』にも奈々と忍の熱々カット掲載中です!
これからもご愛読いただけたら幸いです。北原留里留