それでも僕は君を離さない

「君の好きなように。」

俺はあきらめてまたベッドに倒れ込んだ。

彼女はチラッと俺を見て

グラスの中に残ったワインを眺めていた。

「忍さん。」

「ん?」

「私といて楽しい?」

「愚問だ。奈々は?俺といて楽しい?」

「落ち着くの。いつもそう思う。」

「俺たちには秘密がないし、お互いに理解し合えてる。」

俺は慎重に言葉を選んだ。

「私もそう思う。」

「お互いに相手を好きだと思っている。」

「うん。」

「俺は奈々が好きだ。」

「私も忍さんが好き。」

俺と奈々は素っ裸で見つめ合った。

「聞いてもいい?」

「何でもどうぞ。」

「私たちの間に愛はないの?」