それでも僕は君を離さない

奈々に会うと複雑な気持ちになった。

彼女は最近ベッドでエロい。

なぜそうなったかは考えるまでもなかった。

研究熱心はいいが

その対照が俺なのだから文句も言えなかった。

今日も俺はベッドに横たわり

彼女にキスされまくられていた。

「奈々。」

「静かに。」

俺が声をかけると必ずそう制された。

「ストップ。」

「どうして?」

「どうもこうもない。」

「イヤなの?」

「イヤじゃない。」

「じゃ続けさせて。」

「ダメだ。」

「なぜ?」心外だと言わんばかりだ。

彼女はサイドテーブルに手を伸ばして

ワインのボトルを取りグラスに注いだ。

「やっぱり辛口ね。」

「甘口は酔いが早い。経験済みだろ?」

「わかってる。飲む?」

そう言ってグラスにつぎ足し

口移しで俺に飲ませた。

「普通に飲みたい。」

「わがままね。」

「グラスを。」俺は飲みかけをもらった。