それでも僕は君を離さない

「聞いてもいいですか?」

「何でも構わない。」

「どうしたら上手に甘えられるんでしょうか?」

俺は論理的な思考をやめることだと言いたかったが

彼女には無理だ。

「何も考えずに流れに身を任せることだ。自然にできると思う。」

「その言葉を信じてみます。」

彼女の口から信じるという言葉を初めて聞いた。

確かなことしか口にしないのが常だったからだ。

俺はそう思いながら彼女の唇を舌先でゆっくりと撫でた。

まだ閉じられた唇を舌でそっと割り

そのままキスをしたが反応無しだ。

それは今までもいつものことだと思いつつ

俺の中の何かが一瞬で狂った。