「頭領はお前だ」
ダディのその言葉がジンと胸に響いた。
「みんなも見ての通り、儂は息子に負けその地位を譲った。これからはアユムがカリム盗賊団頭領だ!!」
「おおーー!!」
「アユムお頭ーー!!」
ダディの言葉に、声援が沸き起こる。
「こちらからも言わせてもらいたい事がある」
と、歩み寄って来たのは、リッタの親父さんやった。
「先程の戦い――見事であった。ワーム討伐という当初の目的は変わってしまったが、我らジャリル一味は変わらずカリム盗賊団との友好を深めたい」
――ス。
右手が差し出された。
俺はゆっくりとその手を握り返す。
・・・涙が出そうや。
「アユム、これからはお頭として、立派に責務を果たすのだぞ」
「ダディ・・・」
嬉しい・・・嬉しいんやけど――・・・
お頭を務める訳にはいかんのや・・・。
ダディのその言葉がジンと胸に響いた。
「みんなも見ての通り、儂は息子に負けその地位を譲った。これからはアユムがカリム盗賊団頭領だ!!」
「おおーー!!」
「アユムお頭ーー!!」
ダディの言葉に、声援が沸き起こる。
「こちらからも言わせてもらいたい事がある」
と、歩み寄って来たのは、リッタの親父さんやった。
「先程の戦い――見事であった。ワーム討伐という当初の目的は変わってしまったが、我らジャリル一味は変わらずカリム盗賊団との友好を深めたい」
――ス。
右手が差し出された。
俺はゆっくりとその手を握り返す。
・・・涙が出そうや。
「アユム、これからはお頭として、立派に責務を果たすのだぞ」
「ダディ・・・」
嬉しい・・・嬉しいんやけど――・・・
お頭を務める訳にはいかんのや・・・。


