SakuIGamE

パチ、パチ・・・。



パチパチパチパチ・・・!

俺は顔を上げた。
それは拍手やった。

リッタの、タッピィの、マッスルさんの、ウホッチの、カリム海賊団の、リッタの親父さんの、ジャリル一味の、そして――・・・

「ダディ・・・」
「良かったな」
「!!――・・・うん・・・!!」

『ムオォ、オオ~ォ』
ワーム達が不思議な声を上げたけど、それは祝福の鳴き声に間違いないと思う。
こんなにモンスターが沢山おるのに、誰も襲ってこーへん・・・。
不思議な図やけど、素晴らしい事やなと思った。
――いや、これが普通なんやんな?
お互い違う生き物で言葉が通じへんから警戒してしまうだけ、危害を加えへんかったら手を取り合っていけるんや、きっと・・・!