「・・・・・・お前の、勝ちだ」
「えっ?」
一瞬、耳を疑った――
だって頭領の証は、そんなつもりで盗んだんやないのに・・・。
とりあえずMPあるし、盗まれるくらいなら使ったろ思て・・・。
目星いもんなかったし、コレでも盗んだらプライド崩せて隙だらけになってくれへんかなって程度やったのに――
これで決着でええん?
「ただ盗んだだけで勝ちって・・・。戦いの勝敗がそんな事で決められてもてええんか!?」
「アユム・・・。お前はまだ盗賊という自覚が足りないようだな・・・。だが自覚はなくとも、その体にしっかりとスキルは身についているようだ」
ダディは一層大きな声で、
「お前は見事、盗賊として盗賊に相応しい方法で勝利したのだ!!」
・・・・・・つまり盗んだって事を評価されとるんか!?
「でも俺は一人の力で勝てたんとちゃう・・・。ワームに助けられてしもた・・・。これじゃ公平な勝負には――」
「――いや、これで良いのだ。・・・お前が自分で言ったろう?ワームと仲良くなれば良いと・・・。お前は見事それをやってのけ、儂を倒したのだ」
「ダディ・・・」
「後はみんなが、お前を認めてくれるかどうかだ・・・」
ドキィッ。
ごもっともや。
俺は怖くて顔が上げられへん・・・!
「えっ?」
一瞬、耳を疑った――
だって頭領の証は、そんなつもりで盗んだんやないのに・・・。
とりあえずMPあるし、盗まれるくらいなら使ったろ思て・・・。
目星いもんなかったし、コレでも盗んだらプライド崩せて隙だらけになってくれへんかなって程度やったのに――
これで決着でええん?
「ただ盗んだだけで勝ちって・・・。戦いの勝敗がそんな事で決められてもてええんか!?」
「アユム・・・。お前はまだ盗賊という自覚が足りないようだな・・・。だが自覚はなくとも、その体にしっかりとスキルは身についているようだ」
ダディは一層大きな声で、
「お前は見事、盗賊として盗賊に相応しい方法で勝利したのだ!!」
・・・・・・つまり盗んだって事を評価されとるんか!?
「でも俺は一人の力で勝てたんとちゃう・・・。ワームに助けられてしもた・・・。これじゃ公平な勝負には――」
「――いや、これで良いのだ。・・・お前が自分で言ったろう?ワームと仲良くなれば良いと・・・。お前は見事それをやってのけ、儂を倒したのだ」
「ダディ・・・」
「後はみんなが、お前を認めてくれるかどうかだ・・・」
ドキィッ。
ごもっともや。
俺は怖くて顔が上げられへん・・・!


