SakuIGamE

がっ!

脳ミソが揺れた――頬を殴られた・・・!
けど、ダメージは軽い。
俺は足を踏ん張って、拳を突き出した――が、かわされてしまう。

ここからは肉弾戦になった。
俺の攻撃は当たっても、ほぼダメージを与えられんようやったけど、ダディの攻撃は俺には結構なダメージや。
攻撃は最大の防御作戦で行くしかない――!

がむしゃらに攻めるが、避けられるばっかりや・・・!
動く度――いや、動かんかっても腕の傷が痛む・・・!

さっきはかっこえぇ事ゆってもたけど、このままじゃ・・・!!

「そろそろこちらから行くぞ・・・!」
「!!」

ダディが回避から攻撃に転じようとしたその時――

『グオオォオン!!』

一匹の隻眼のワームワームが、ダディ目掛けて尾を振るった――!
「何!?」
ダディはそれをかわしたが、一瞬注意が俺から逸れる――。