SakuIGamE

「いやあぁ、アユムゥ!!」
リッタの悲痛な叫びが聞こえる。

でも致命傷やない、体の端々を少しずつ切り刻まれていく――。
服に血が滲んで、ピリピリと痛む。

――!

「ああっ、アユム君のHPが徐々に減ってきてるぞ!!」
「歩・・・!!」

「どうした!?少しはかかってこんか!!」

ヒュオ!!

俺は突き出された刃に体を突っ込んだ――

ドズッ!!

激しい痛みが左腕に走る――!

「きゃあああぁ!!」
「歩!!」
「アユム君!!」
「坊ちゃん!!」

リッタ、タッピィ、心配かけてゴメン――
けど、これでえぇんや!!

ダディに隙が出来た。
俺は無事な右肩で、全力でタックルした!