SakuIGamE

「うそ・・・」
全てを聞き終えたリッタの口から、そんな一言が漏れた。

「ホンマのことや」
そう答えるんが辛かった。

「リッタの親父さんや仲間達は、俺らがホンマに和解するって信じとおんやな？」
「当然よ・・・！確かに今まで忌み嫌い合っていたけど・・・。父は筋を通す人よ、騙し討ちなんて手段は使わない」
「そうか・・・」
もしかしたらダディはリッタの親父さんのそーゆう性格知っとってそれを逆手に取ったんかもしれん・・・。

「どうすれば・・・」
「とにかくリッタの親父さんに伝えるべきや」
「待ってよ、そんなことしたらアユム達が危なくなる！」

「・・・話すだけ話して、なんとか攻撃するんは避けてもらえへんやろか？」
「無理だわ。筋を通す人なだけに、裏切りには黙っていない・・・。――ねぇ？じゃああたし達のことはどうなってたの？結婚の話は・・・！？」
リッタの表情が険しくなる。