SakuIGamE

「アユム!!」
開けっ放しのドアから、ダディが入って来た。

「このバカが!!無茶しおって!!」
ごぃん!!
「いったぁ・・・!んな思いっきり殴らんでも・・・」
「何が思いっきりだ、思いっきり手加減したくらいだ。・・・全く、こんな大事な日に何を考えておるのだ」
「ゴメン・・・」

ダディはリッタに向き直ると、
「すまんが二人きりにしてくれんか?」
と頼んだ。
リッタは頷き、部屋を去る。

「・・・アユム、どういう経緯でこうなった?」
「それは・・・」
口ごもってまう。
「あの娘だな?大方お前の力を見せろとか何とかで、モンスターと戦うよう嗾けられたんだろ」
う、図星や。
「何で・・・そう思うん?」
「仮にも頭の娘だ。夫にはそれなりの器が必要だからな、試されるのは当然」
「はぁ・・・、さいでっか」