SakuIGamE

――ドウッ！！

「ゲホッ・・・！」

強烈な痛みが全身を走った。
一瞬息が詰まって、咳と一緒に喉から血が出たのがわかった。
体が浮いて――落下して――背中に衝撃を受ける。

落ちた場所から、元いた場所に視線を送る――

良かった、リッタは無事や・・・。
受け止められへんかったけど、攻撃からは守れた・・・。

「ゴボッ・・・！」
また口から血ィ吐いてもた。
俺は・・・こんなところで死ぬんか・・・？
みんなにも会えんまま・・・？

「アユムッ！」

――あ、リッタが・・・。
あいつ初めて俺の名前呼びよった。

嬉しいのに・・・そんな泣きそうな声で呼ばんといてぇや。

・・・俺が死んだら、あいつ誰に助けてもらうんや？