SakuIGamE

彼女にはすぐに追い付けた。
なぜなら、リッタは立ち止まっていたからや。

目の前には、さっきの3倍はあるモンスターが立ちはだかっていた。

「まさか・・・」
「そうよ、アイツの親よ!子供を傷付けられて怒ってる・・・!」

【ワームワーム
HP:63】

『グルルル~・・・』
今にも襲ってきそうな親の後ろに、さっきのヤツが隠れとるのが見える。

グワッ!!

親モンスターが大きく口を開き、向かって来た!

リッタは寸でのところでそれを交わし攻撃に転じるが、体ごと薙ぎ払われてしまう!

「きゃあっ!!」
華奢な体が宙を舞う――

俺は走る!
そして落下してきたリッタを――

どさっ!!

――ふぅ。
なんとかキャッチに成功や。
が、息つく間もなくモンスターが体当たりを仕掛けてきた!