「団長の知り合いなんですが、彼に会わせてもらえますか?渡したい物があるんです」
「え?あぁそうなんですか。少々お待ち下さい・・・」
そう言って奥へ駆けていくスタッフ。
「へぇ~副長、団長と知り合いだったんッスねー」
シルフィスは一切疑う様子もなく、天然っぷりを発揮した。
誤解がないよう言っておくが、団長とは話した事もない。
さっき客席で初めて見たというレベルだ。
ちなみにこの手段は、シドル部隊長と共に過ごして得たものだったりする。
少ししてから、小太りな中年――団長がやって来た。
「え~と、どちらさまでしたっけ?」
「いや、お忘れになるのも無理はない。この度は公演おめでとうございます。これはほんの気持ちです」
そう言って僕は、封筒を手渡した。
透ける仕様になっていて、中のお札が確認できる。
この世界での通貨だ。
給料とは別に、なぜかシドル部隊長から頂いた物――僕ってホント気に入られてるみたい・・・。
単なるお小遣いなのか、こんな時用なのかはわからなかったが、早速役立ててみた。
「え?あぁそうなんですか。少々お待ち下さい・・・」
そう言って奥へ駆けていくスタッフ。
「へぇ~副長、団長と知り合いだったんッスねー」
シルフィスは一切疑う様子もなく、天然っぷりを発揮した。
誤解がないよう言っておくが、団長とは話した事もない。
さっき客席で初めて見たというレベルだ。
ちなみにこの手段は、シドル部隊長と共に過ごして得たものだったりする。
少ししてから、小太りな中年――団長がやって来た。
「え~と、どちらさまでしたっけ?」
「いや、お忘れになるのも無理はない。この度は公演おめでとうございます。これはほんの気持ちです」
そう言って僕は、封筒を手渡した。
透ける仕様になっていて、中のお札が確認できる。
この世界での通貨だ。
給料とは別に、なぜかシドル部隊長から頂いた物――僕ってホント気に入られてるみたい・・・。
単なるお小遣いなのか、こんな時用なのかはわからなかったが、早速役立ててみた。


