SakuIGamE

銃声が響き渡り、クルクルと宙を舞ったピストルが、派手な音を立てて落下する――。

尻餅をつくターゲット――。
右手を押さえるソニア――。

そして、俺の手には拳銃が握られていた・・・。

「ジーク・・・イル・・・!!」
恨みがましそうなソニアの視線――。

俺が撃ったのは、ソニアの方だった――・・・。

「悪い・・・。手、大丈夫か・・・?」
怪我はしてないハズだ。
俺が撃ったのは、持っていた銃だから・・・。

「アンタあぁ・・・!どーいうつもりッ、ジークイル!?」
むき出しの敵意が俺を睨みつける。

「銃声がしたぞ!」
「こっちだ!!」

バタバタバタ・・・!!

青服共が駆け付けて来た――!

「チッ!――逃げるよ、ジークイル!」
「ジークイルだと!?貴様、闇討ちの・・・!?」
ソニアの言葉に、青服共がざわついた。
俺って有名人なのね。

逃げ去る最中、青服集団つまりは警察、その中に――
俺は見知った顔を確認した――。

「秀・・・君・・・!?」

「鉄人さん・・・!?」

運命的な再会――
だがまさか、こんな形で出会うなんて――・・・。