秋彦は―― 私達を見ない。 教室に入って来た事に気付いているハズなのに。 真崎が自分の席に着く時に、 「・・・おはよ」 と声を掛けると、 「・・・オハヨ」 小さな挨拶が返ってきたのを見届けて、私は席に着いた。