『そんなわけねえだろ』


目の前には、あの暗い幻覚がいた。


『流石に殺人して喜ばないと思うけど』

「聞きそびれていたわ、貴方、何者だったっけ?」


暗いものの言うことは無視して、私は問いかけた。


『はぁ~…どうせ、もうわかってんでしょ?』

「…まあ、想像はついてるわよ」


そう、この暗いものの正体を私は知っている。