【死場】~連続変死ミュージカル~

「――にしても、随分と短い時間に大勢亡くなったものだ。
第一発見者、あなたたちなんでしょう?どうしてココに居たんです?
それから――写真は撮りましたか?」
今度の訪問者はセイタだ。
相変わらず子供らしからぬ態度で、出番の合間を縫って、三人に詰め寄ってきた。

「張ってれば原因がわかるかなって思ったんだ。写真なんて撮る訳ない」
元気の態度は素っ気ない――というか、彼にしては冷たいものだった。
悲しむでもなく首を突っ込んでくるセイタに、嫌気が差しているのだろう。

はあ、とセイタはわざとらしい溜め息をつくと、
「それで原因はわかったんですか?」
呆れを孕んだ口調で問いかけた。
元気は無言で首を振る。
セイタはもう一度、溜め息をついた。

「鍵の持ち出しもされてないって言うし・・・。
――となると怪しいのは鍵の管理をしていた事務所スタッフ・・・。
山井さんかな?」
その言葉に、元気達はハッと顔を上げた。
山井は彼らのクラスを受け持つ先生だ。
担当講師を愚弄されたようで気分が悪い。