「お前は、もう1人に戻らない。
戻らせない。俺らが、俺が離さない。」


大地は私のほっぺを伸ばしたまま言う。


「だから、安心しろ。安心して素直に、
幸せに生きろ。俺は、ずっと柑奈の横にいる。」



私の目から溢れる涙は、

もう止められない。



『だ、大地ーーーー!!!』


泣き叫んだ私を、大地は、抱き上げた。


「心配しなくてもなぁ、俺が、今よりもっともっと、比べものになんねーくらい幸せにしてやるよ!!」


幼い子をあやすように、私を高い位置に

あげ、高い高いをする。


『うぇーー大地ぃ。私も、大地が好きぃぃ!!!大好きぃぃーー!!』