「───はい、始め。何か落としたりしたら手ぇ上げろよ」
先生はどすんとパイプ椅子に座ると腕を組んで、教室を見渡した。
わかる通り、今日から地獄のテスト期間なのだがわたしには優秀な家庭教師カズ様がついてくれたおかげで基礎は固まっている。
基礎は。応用はまだ全然できてないけれど、基礎が出来ただけでも上出来だってカズ先生が言ってくれたから今回のテスト全部赤点を免れる気しかしない!
───キーンコーンカーンコーン…
「やめ。解答用紙裏向きにして後ろから集めてこ〜い」
チャイムと同時に先生の声が響き、ゆっくりと目を開けた。
「こら、よだれ垂らして寝てないで早く集める!」
「ふぁい…」
アクビをしながらみんなのテスト用紙を集め、先生に渡す。

