「お前は女の子を怒らせる天才だからな」 「最近の女の子は短気だな〜〜」 そんなことを言いながらも、すれ違う女の子に笑顔を振りまく奏太は本当にすごいと思う。 こんなに隙があってヘマだってするのに、よく女の子の好意が絶えないよな。 奏太をいい人だと、みんな思ってる。 でも付き合ってみたり距離が近くなったりすると、その化けの皮に気づくのだ。 「誰かいい人いないかな」 「お前に会う人なんかいねえよ」 いたら見てみたいもんだ。