「暑い…」 顔に太陽の光があたり、手を目元に添える。 夏服に変わった制服が、今は夏だ!と言っていそうだ。 ――キーンコーンカーンコーン 昼休み終わりのチャイムが鳴った。 「教室行くか…。ホントはサボりたいけど」 止まっていた足を動かし、あたしは屋上から出て教室へ向かった。 春から夏に変わった、そんな季節。 あたしはこのまま、何事もなく過ごせていけるのかな…?