蒼くんの気持ちが変わらないことを、祈ってるから。 「………わかった。 早く、戻ってこいよ」 「わかってる」 あたしは蒼くんに笑顔を向けてから、学校を出た。 ―――数日後、裏の世界でこんな噂が流れた。 「双雷が神亀に負けた」 「全国NO.1の座についたのは、神亀だ」 違うよ。正確には、負けてない。勝ちを譲ったんだ。