本当はまだ、実感が湧かないんだ。 これが夢であって欲しい。 何度思っただろうか。 それでも、変わらない現実が突きつけられるたびに、また喪失感に襲われるんだ。 好きで、好きで……その一心だった。 愛していた。 愛しかった。 だけど、もう… さよならだ。 過去を振り返っても虚しくなるけど。 まだ残るこの想いは、過去の思い出としてなら生き続けられるんだ。