「あっ、やっぱり気がついてたの?
莉栖花ったら、急に振り返るもんだから私、慌てて逃げたんだけどね。
声かけるつもりはなかったのよ。
私もさ『ナイトの国』退去させられるのは痛いし。
あー、あの子なんだーって知るだけでよかったの。
それがね、ここの病棟まで来たじゃない。
しかも、織絵ルーナのマスコット付けてるから、私もうガマンできなくって。
つい、声かけちゃった」
みゅーはいたずらっぽく舌をペロッと出した。
「声かけちゃったって……そんなー
じゃあ、もし『ナイトの国』が存続していたとしても、わたしも強制退去だったんじゃない。
それってさ、巻き添えだよね!」
と責める私に、みゅーは言い訳すらしない。
「まあ、まあ。
その時は、もらい事故だと思ってあきらめてね」
相変わらず、コスモスみたいな可憐なほほ笑みを投げかけるみゅー。
こっ、こいつ、やっぱりタヌキだ。
「でもね。私、後悔はしてないの。
こうやってリアルで友達になれたんだし。
やっぱり、こうして顔見ておしゃべりする方が楽しい。
私、こっちの方がうれしいな」
みゅーは真顔でじっと私を見る。その瞳があまりにも真っ直ぐでキラキラ輝くものだから、私の顔は赤くなった。
「あのー」
低い声にギョッとして横を見ると、いつからなのか、牛乳パックを二つ持った藍人くんが。彼は見つめ合う2人の女子高生の姿に、見てはならない秘密をのぞいてしまったかのように頬を染め、立ちつくしていた。
莉栖花ったら、急に振り返るもんだから私、慌てて逃げたんだけどね。
声かけるつもりはなかったのよ。
私もさ『ナイトの国』退去させられるのは痛いし。
あー、あの子なんだーって知るだけでよかったの。
それがね、ここの病棟まで来たじゃない。
しかも、織絵ルーナのマスコット付けてるから、私もうガマンできなくって。
つい、声かけちゃった」
みゅーはいたずらっぽく舌をペロッと出した。
「声かけちゃったって……そんなー
じゃあ、もし『ナイトの国』が存続していたとしても、わたしも強制退去だったんじゃない。
それってさ、巻き添えだよね!」
と責める私に、みゅーは言い訳すらしない。
「まあ、まあ。
その時は、もらい事故だと思ってあきらめてね」
相変わらず、コスモスみたいな可憐なほほ笑みを投げかけるみゅー。
こっ、こいつ、やっぱりタヌキだ。
「でもね。私、後悔はしてないの。
こうやってリアルで友達になれたんだし。
やっぱり、こうして顔見ておしゃべりする方が楽しい。
私、こっちの方がうれしいな」
みゅーは真顔でじっと私を見る。その瞳があまりにも真っ直ぐでキラキラ輝くものだから、私の顔は赤くなった。
「あのー」
低い声にギョッとして横を見ると、いつからなのか、牛乳パックを二つ持った藍人くんが。彼は見つめ合う2人の女子高生の姿に、見てはならない秘密をのぞいてしまったかのように頬を染め、立ちつくしていた。
