樹side 「ごめん、待たせた?」 「いや別に? 俺も今出てきたところだし。」 付き合っているような会話に聞こえるだろうが、決してそんなことはない。 それよりも若葉、お前さぁ…。 「まだ慣れないの?バカ樹。」 「周りの女子見てみろよ…。 女と知っても遠巻きできてんだよ、朝ぐらい静かに通学したいから女の格好しろよ。」 「だったら一緒に登校しなくてもいいじゃん。」