士騎達の後ろにいたのはどうやら咲斗と唯斗が率いる部隊だったらしく、
二人はすれ違い様、任せろと言わんばかりに不敵に笑ってくれた。
幹部が三人揃ったのなら安心だ。
現に追っ手がいなくなってるしね。
「レイくん!!」
“黒神の城”に滑り込むようにして到着した私は、駆け寄って来てくれた頼さんに大丈夫という意味を込めて軽く手を上げた。
すると安心したのか、ホッと息を吐き出した頼さん。
「ごめんな、怖い思いさせて」
「い、いえ!最初は怖かったけど最後の方はちょっと楽しかったです」
「そ、そう」
照れたようにエヘヘと可愛らしく笑う女の子はどうやら鋼の心臓の持ち主だったらしい。
だって、バイク集団に追い掛け回された挙句、これだけの不良共に囲まれているのに怯えの一つも見せないし。
そういえば空手の黒帯だっけ。この子。
だから肝が据わってるのか。
……ってそんなのはどうでも良くて。
まだバイクに乗せたままだったことを思い出し、急いで女の子を下ろしてあげる。
ヘルメットを取ってあげると、「重たかったー!」と可愛いらしい声を上げる女の子。
プルプルと犬のように首を振るところが何とも可愛いらしい。
っていうか、何しても可愛いなこの子。


