「大丈夫ですか!?」
「あ?あぁ」
ファイティングポーズをしたまま鋭い眼光でそう問いかけてくる女の子からはさっきの可愛いらしさなんて微塵も感じられず、別人かと疑いたくなるほどだった。
……オイオイオイ。一体どういうことだよコレ。
正直、状況を把握出来ないでいた。
目の前には蹴りを食らわせた女の子と仰向けになって倒れている男がいて。
その光景は何度瞬きをしても変わらず、私にとんでもない衝撃を与えた。
あの可愛いらしい女の子が男を倒した?嘘だろ?
まさかの展開についていけない私。
と、その時だった。
突然男がのそりと起き上がったのは。
「……ッ」
声を上げるよりも先に地面を蹴った私。
「──大人しく寝てろよ」
女の子の脇を通り過ぎ、男の首裏目掛けて素早く手刀を振り下ろす。
「……ったく」
しつこい奴だ。
完全に事切れたことを確認して、私は再び女の子に向き直る。
「さっきはありがと」
「い、いえ、良かったです怪我なくて」
にっこりと笑う女の子からはさっきの刺々しさなんて全く感じられない。
目の前にいるのは私とは正反対の超絶可愛い小柄な女の子。
「怪我なくてって。アンタが怪我したらどうすんだよ」
「大丈夫です!あたし空手黒帯持ってるんで!」


