白銀のヴィーナス



「……決めた。真正面から乗り込んでいく」

「はぁ?真正面から乗り込んでいく?どうやって?」

「倉庫に行って“仲間にして下さい”ってお願いする」

「はぁぁぁぁぁ!?」



だから声大きいってば。



輝一の口を無理矢理押さえて黙らせる。


そして、治まったところで素早く解放。



「ぷはっ。し、死ぬかと思ったし……。彩未、俺を殺す気か!」

「………」



ついでに、無視。




「真正面からってそんな簡単に仲間にしてくれるもんなのか?」

「さぁ?でもそれしか方法なくない?」

「まぁ……」



珍しく黙り込む聖につられてみんなも黙り込む。


そんな私達とは裏腹に、眼下では壮絶な戦いが繰り広げられていた。


此処からでも分かる程真剣な眼差し。

その瞳を見て思う。



「あの人達には真正面から行かなきゃいけない気がする」



彼等には誠意を見せなきゃいけないって。


だって、私と彼等には少なからず“繋がり”があるから。