「──頼、それぐらいにしろ。むず痒くてしょうがねぇ」

「……プッ。ハイハイ。そんな照れなくていいのに」

「照れてねぇよ」



いや、めっちゃ照れてんじゃん。



頼さんから士騎に視線を流せば士騎のブスッとした表情が目に入って。

心なしか耳が赤くなっている気がした。



士騎サン、見た目に似合わず照れ屋なのね。



「士騎くん可愛いー」

「……耳赤い」


「可愛くねぇし赤くねぇ」


咲斗と唯斗に弄られて段々と不機嫌になっていく士騎。



そんな彼をジッと見つめて観察してみた。



見た目はチャラいけど意志の強そうな瞳。

緩やかにカーブする口元は確固たる自信が満ち溢れていて。


“この人なら着いて行っても心配ない”


そう思わせる“何か”が士騎にはあった。


その“何か”こそが士騎の“カリスマ性”。



そして、士騎の隣にいる綺人もまたその“カリスマ性”を持ち合わせていた。


見た者全てを魅了する凛とした美しさ。


その圧倒的な存在感はまさに“トップに立つ者”。



“倉沢 士騎”と“一条 綺人”



この二人がBDのツートップ。


下の者達に崇拝されている孤高の存在。