「……ごめん」

「ごめんね、レイくん」



「いいよ。謝らなくて。ホントの事だし」



自覚してたからいいけどね。

……正直ここまでだとは思わなかったけど。


老け顔万歳だよ。うん。




「っていうか、副総長は誰な訳?やっぱ士騎?」


綺人が総長だって事は分かってるんだけど副総長が分からないんだよね。

自己紹介でも言わなかったし。


綺人の隣に座ってるから士騎かなって思ったんだけど。



「あー、レイくんの言う通り副総長は士騎だよ。一応ね」

「……一応?」


ってどういう事?


頼さんの意味不明な言葉に流石の私も首を傾げた。



「表向きは綺人が総長、士騎が副総長なんだけど、BDの中ではツートップなんだ」

「ツートップ?何ソレ」



総長と副総長なんだからツートップなのは当たり前だろ。


そう言うと、頼さんはんー、と困ったように笑った。



「お恥ずかしい話なんだけど、前総長がいいかげ………優柔不断で、次期総長を士騎にするか綺人にするか迷ったんだよね」

「………」



……今、さらっと前総長の事いい加減って言いそうになったよね、頼さん。