「次はお前の番だぜ?」

「……あ、あー」


士騎から投げかけられた一言に思わず言葉が詰まった。


やっぱ私も自己紹介しなきゃいけないよね。


……なーんて。


別に自己紹介ぐらい対した事じゃないから別に良いんだけど。



「名前は吉丘 レイ。年は士騎と綺人と同じ17。よろしく」



「……あ?」

「えっ!?」

「はぁ?」

「え」



「……何、その顔」



人の自己紹介でそんな顔をするとはどんな了見だオイ。


一斉に声を上げたかと思えば各々違う表情を浮かべて私をガン見している幹部達。


唯一まともなのは綺人だけで。


……と言っても、ただ無表情なだけなんだけど。


まぁ、その綺人は放っておいて、私は他の四人へと抗議の視線を送った。


すると、意外な事に口を開いたのはツンデレの咲斗。



「……もっと上かと思ってた」

「はぁ?」


もっと上?


「俺も。もっと上かと思ってたー」


……オイ。


「俺も」


は?


「……同じく」


ちょっと待て。


「頼さんより年上って俺、高校生じゃないじゃん」



っていうか“レイ”は高校生じゃないんだけど。


じゃなくて。


「……どんだけ老けて見えるんだよ俺」


地味にショックなんですけど。