いつこっちへ来るのかとずっと様子を見てたけど、一向に動く様子がない男達。
ったく、見てるんだらさっさと止めろっつーの。
倉庫の入り口で呑気に傍観している男達を見て、はぁ、と溜め息が零れ落ちる。
そんな私とは反対に、男達の口元には満足げな笑みが浮かべられていた。
それがまた腹立つ。
「あ、綺人さん!こんにちは!」
「士騎さん!ちわっす!!」
突然現れた男達に口々に挨拶し始めるBDのメンバー達。
そう。
あの男達がここにいるBDメンバーの尊敬する者達、
“黒神の城”の主、Black Deityの幹部達だ。


