白銀のヴィーナス



「……お前今、何した?」


「は?」



だらけ切った私の耳に入ってきたのは、男の訝しげな声。


視線を落とせば地面に座り込んだ男と目が合って、ん?と首を傾げる。



何したって。



「アンタの背後に回って足引っ掛けただけだけど?」



あ、あと、倒れる前に首根っこ掴んで引き寄せたっけ。



っていうか、そこまで驚くこと?

私、そんな大層なことした覚えないんですけど。



周囲を見回せば、蒼介と呼ばれた男だけじゃなく、私達を囲んでいるBDのメンバー達も信じられないと言った表情で私をガン見していた。



私は化け物か何かですか。



っていうか、そんなことどうでも良くて。



「アンタ等、いつまでそうしてんの?いい加減こっち来てどうにかしてくんない?」