「……ふむ」


どうやら私はBDメンバーに歓迎されていないらしい。

まぁ、それもそうか。


見たこともない謎の男が突然幹部になりますって言われてもすんなり受け入れられるわけがないよね。


想定内って言えば想定内だったけど。


でも、まさかこんなにも噛み付かれるなんて思ってもなかったよ。そこは想定外だった。




「じゃあ、認められるにはどうしたらいいわけ?」



とりあえず彼等に意見を求めてみることにした。

だってこれ以上刺激するとややこしくなりそうだし。


っていうか、こんなに騒ぎになってるっていうのに幹部たちは一体何してるのよ。


さっさと出てきて下の人たちに説明してよね。私じゃ手に負えなさそうなんだけど。



「すぐに幹部になれるぐらいなんだから強いんだろ?なら、俺と勝負しろよ」

「………はぁ?」



何を言うのかと思えば。

なんでこれから仲間になろうかって奴と勝負しなきゃなんないわけ?意味分かんない。


突然の決闘の申し出に最早溜め息しか出てこない。



「蒼介(ソウスケ)何言ってんだよ!総長達いないからって勝手なことしたら駄目だろ!」



あ、今幹部達いないんだ。


なーんだ。それなら姿を見せないのも納得だね。


っていうか、時間指定しておけば良かった。じゃあ、こんな面倒なことにならなくて済んだのに。